切手の料金を間違えて貼ってしまった、
とか、
先に切手を貼った封筒のあて先を書き間違えた、
なんてことはよくありますよね。
未使用の切手ですからもったいなくて、なんとかその切手をきれいにはがせないか悩みます。
高額切手の場合、はがすのを失敗すると大変です。
そこで今回は、インターネット上で紹介されている切手のはがし方を実際にやってみて、
本当に効果があって使える切手のはがし方をご紹介します。
目次
切手のはがし方で本当に使えるのは?|そもそも切手をはがす必要があるの?
一生懸命切手をきれにはがす方法を探ってこのサイトに来られたと思いますが、発想を変えて考えてみましょう。
そもそも、切手をきれいにはがさなくても切手を使える方法はないか、ということです。
切手をはがさずに新しい封筒に貼る
郵便局へ確認したところ、未使用切手ということがわかるように切手まわりの紙を含めて切れば、そのまま新しい封筒などへ貼って通常の切手と同じように使うことができます。
追加料金も手数料も不要です。
この方法の短所は、切手の部分が2段になることです。
切手-封筒(前の)-封筒(新しいもの)となると、郵便局で自動で消印を押す機械にかけたときや輸送途中などに、はがれやすくなってしまうことです。
この方法を使うときは、はがれないように、しっかりと糊で接着するようにしてください。
切手をゆうぱっくなどの料金に充てる
間違った切手は、郵便局からの発送に限定されますが、ゆうパックの運賃にその切手を使う事ができます。
現金と切手の併用ができるということです。
その切手も、未使用とわかれば、間違って貼った切手も手数料なしで充当できます。
ただし、ゆうパックの箱などの資材の料金には使えません。
手数料を払って新しい切手に交換する
1枚5円の手数料を郵便局で支払えば、切手をはがすことなく新品の切手に換えてもらうことができます。
※10円未満の切手の場合は、その合計額の半額の手数料になります。
確かに手数料がかかりますが、切手をはがす時間や労力を考えれば、手数料を払う選択肢もあるのではないでしょうか。
特に、会社で切手をはがそうという場合には、枚数も家庭より多く、その切手をはがしている作業中も人件費がかかる訳です。
それを考えれば、手数料を払う方が安上がりのこともあります。
郵便局が近くにあれば、短時間ですべて新品の切手に替えることが可能です。
切手のはがし方で本当に使えるのは?|疑問のある切手はがし法
電子レンジでチンする方法
はがしたい切手に少し水をつけ、電子レンジで20秒~30秒ほどチンすると、切手が簡単にはがれるとしている情報が多いです。
実際にやってみました。
切手に水をつけて、軽くもみました。
そして電子レンジに入れ20秒間チンしたところ、切手の回りが少しはがれはじめた部分があるものの、全体的には、ほとんどはがれませんでした。
念のため、追加20秒、さらに20秒チンしてみましたが、状況は変わりませんでした。
再度もう1回最初からトライしてみましたが、やはり切手はほとんどはがれませんでした。
切手がはってある封筒は、反ってしまいました。
さらに、電子レンジに反応する成分が使われていた場合の影響も考えと、この電子レンジでチンして切手をはがすのは、おすすめできません。
アイロンする方法
はがす切手の上にあて布をして、その上からアイロンを乾燥するまでかけるとはがれる、という情報も多くあります。
この方法も実際に試してみました。
あて布をしてアイロンを10分間あてたものの、切手まわりの一部が少しはがれたものの、全体的にはほとんどはがれませんでした。
アイロンをかけて切手をはがす方法も、おすすめできません。
ドライヤーをあてる方法
はがす切手をまず水に浸して濡らした後、ドライヤーの熱で乾かします。
完全に乾くころには、切手がきれいにはがれます、
という情報が多くありますので、これも実際に試してみました。
この水に浸した後にドライヤーにあてる方法も、残念ながらうまくはがれませんでした。
水に浸す時間を長くすれば成功するかもしれませんが、それなら、確実で失敗の少ない水に浸してはがす方法を選択すればいい訳です。
ドライヤーの熱によって、切手が変色する恐れも指摘されています。
このドライヤーをあてて切手をはがす方法も、おすすめすることはできません。
冷蔵庫を使って切手をはがす方法
はがしたい切手を冷蔵庫にそのまま入れて、20分程度置いておくと、取り出すときに簡単にはがれるようになっています、
という情報も多くありました。
これも実際にやってみました。
切手のまわりを切って、そのまま冷蔵庫に入れてみました。
20分経って、切手を取り出してみましたが、こちらの方法も切手の一部が浮いていましたが、全体からみればほんのわずかでした。
冷蔵庫に入れる方法も、実際には、難しいようです。
切手のはがし方で本当に使えるのは?|おすすめする切手のはがし方
水、ぬるま湯に浸ける
はがしたい切手のまわりをはさみなどで切ります。
そして、小皿に水を張って、まわりを切った切手を浸します。
そのままいじらずにいると、早ければ1時間くらいで綺麗にはがれます。
長くても半日あれば、確実にとれます。
取れたところで、まだ切手に糊が残っていると、乾かしている時にまたどこかにくっつくことがあるので、切手がはがれた後は、水中で丁寧に糊を洗い流す必要があります。
そして、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで水分を取りましょう。
そのまま乾かしてもいいのですが、少し反ることが多いです。
白い紙に挟んで、分厚い本や電話帳等で重しをして数時間置けば、まっすぐなキレイな切手になります。
鏡やガラス戸など、平面のガラス面などに切手を貼って乾かすと、きれい状態に戻ります。
はがした切手を使う時は糊がなくなっているので、糊をつけて貼ります。
この方法は、私が数十回経験しているものです。
この方法の注意点は、切手が自然に取れるまで手を触れないことです。
はがれるようになって来た、と思って自分ではがすとビリッと破れることがあります。
この注意点さえ守れば、失敗がありません。
最近増えてきたシールタイプの切手にも有効です。
短所は、切手がはがれるまで、少し時間がかかることです。
当然、切手が貼ってあった封筒などは使えなくなります。
水よりもぬるま湯をすすめている方もいます。
しかし、ぬるま湯を使うと、切手自体の印刷が色あせて薄くなることがありますので、私はおすすめしません。
急ぐなら、切手はがし専用液を使う
水に浸ける方法は、確実なのですが時間がかかります。
そこまで待てないというときは、「ハガロン」などの切手はがし専用液が市販されていますので、それを使うといいでしょう。
![]() ハガロン 切手はがし 30ml
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使い方は、はがしたい切手に直接塗るのではまく、ちょうど裏側の封筒などに液を塗ります。
わずか2分ほどで、きれいにはがれます。
ただ、液を塗った封筒などには、シミやシワが残ります。
また、切手はがし専用液は溶剤が含まれるので、印刷が落ちる可能性がありますので注意が必要です。
この方法のいいところは、短時間ではがれることと、切手に直接液を塗らないので、切手にダメージがないことです。
まとめ
間違って貼った切手をはがす方法は、いろいろと紹介されていますが、実際にやってみると、使える方法は限られることがわかりました。
確実なのは、水を使う方法で、急ぐときは切手はがし専用液がおすすめです。
また、切手をはがすことばかりを考えず、切手をはがさないで有効活用する方法もご紹介しましたので、そちらも考えてみてください。