ダニに噛まれたら2~3日はとてもかゆいです。
もっと深刻なのは、ダニが喘息などアレルギーの原因になることです。
このようにやっかいなダニはできる限り退治したいですよね。
赤ちゃんや子供のいる家庭は、なおさらです。
そこで今回は、家庭でダニを退治・駆除する方法をご紹介するとともに、ダニを防ぐ方法についてもご紹介しましょう。
目次
Ⅰ、家の中はダニだらけ
家の中では、埃の中にダニが生息しています。家ダニ(チリダニ)です。
家ダニは、埃の中の栄養分を食べているので、ふつうに生活している限り気がつかないことが多いですが、時にアレルギーを引き起こす元(アレルゲン)になることがあります。
たった30匹のダニが1ヶ月で成虫となり、2~3ヶ月の寿命の間に50~100個以上の卵を産みます。
そして約10週間ほどで、なんと1万匹近くにも繁殖するといわれています。ダニはねずみ算式に増えていくのです。
ダニは、夜行性の様な性質がありますので、明るい昼間や照明の下では、暗がりを求めてカーペットなどの内部に入り込んでいくのです。
1,カーペットはダニでいっぱい
カーペットの中でもとりわけ、ウールカーペットや混紡のカーペットは、吸水性に優れているので、湿気がこもりやすく、ダニの居心地がよくなります。
カーペットの素材がウールだと、それ自体に吸水力が16%ありますので、条件に寄っては湿度がすぐに70%以上になってしまいます。
化繊のカーペットなら吸水力は5%程度ですから、ウールカーペットに比べてダニの繁殖は少なくなります。
しかし、湿度がダニの生息条件である湿度55%以上になれば、ダニは繁殖するのです油断はできません。
2,畳にもダニが多くいる
ダニが好むのは湿気と適度な温度。これを兼ね備えているのが畳です。
畳は天然素材でできているので含水分量が多く、通気性が悪いです。
部屋の温度が上昇すれば、ダニが好むの湿気と適度な温度を兼ね備え、格好の産卵場所になります。
畳の上にカーペットを敷くなんていうのは、最悪の状態です。
畳とカーペットのどちらも吸水性がありますし、隠れる場所もたくさんできます。
畳の通気性がカーペットを敷くことによって悪くなり、ダニがますます繁殖しやすくなります。
3,布団はダニにとって快適
大人が一晩寝ると平均200CCの汗をかくといわれていますから、ダニにとって布団は快適な温度と湿度を満たしています。
さらに、ダニにとってエサとなるフケやアカも多いため、布団はダニが大好きな場所です。
4,そばがらの枕にはダニが集まる
枕は、素材によってダニの発生はまちまちです。
しかし、最も一般的なそばがらの枕は、ダニのえさが中に詰まっているようなものなので、ダニが集まっています。
5,ぬいぐるみはダニも大好き
ぬいぐるみもカーペットと同様に、吸水性が高いのでダニが大好きな場所です。
ぬぐるみを持って遊ぶということは、それだけダニに刺される危険性も高いわけです。
6,布製ソファーもダニにも繁殖条件にピッタリ
ソファーのうち、布の素材がウールや混紡なら、湿度、温度ともにダニの繁殖条件にぴったりです。
厚地のものほど、ダニが奥に入り込んでしまうので、退治するのが難しくなってなってきます。
7,観葉植物にも葉ダニがつく
観葉植物には、チリダニ類とは別の種類の葉ダニがつきます。
Ⅱ、ダニを繁殖させないポイントはこれだ!
ダニは、繁殖できる条件さえ揃えば、どんどん増えていきます。
一度駆除しても、環境を変えなければ再びダニが発生することになります。
でも、普段のちょっとした心がけで、ダニの生息条件を減らし、ダニを退治することができるのです。
ポイント1、湿度を下げる
ダニは、湿度が55%以下になると、生きていけません。冬の晴れた日の屋外の湿度が55%ぐらいです。
湿度を下げるためには、部屋の中に乾燥した風を送り込めばいいのです。
空気が動かないと湿度は上昇します。
エアコンや断熱材の普及により、室内の湿度はいつもダニが好きな60%~70%に保たれています。
まずは、まめに窓やドアを開けて換気するようにしましょう。
いくら部屋の換気をまめにしても、室内に洗濯物を干したりすれば湿度は上昇してダニの大好きな環境になってしまいます。
どうしても室内に干さなければならない場合は、カーペット敷きの部屋や和室を避けて、浴室やフローリングの部屋など、湿気を吸収しない床材の部屋に干すように心がけましょう。
また、室内で加湿器を使えば、乾燥する冬でも湿度が上がってダニが繁殖します。
カーペット敷きの部屋や和室では加湿器の使用を控えましょう。
ポイント2,えさをなくす
ダニは、いろいろなものをえさにします。
なかでも好物なのが、フケやあか、髪の毛などです。
健康な人の髪の毛のフケはダニにとって栄養満点です。
もし、カーペットなどの上に髪の毛などを落としてしまったら、すぐにクルクルローラーなどの粘着テープで丁寧に取るように心がけましょう。
すぐに取らないと、カーペットにからみついて取りにくくなります。
ペットの毛もダニは大好きです。
ペットをカーペット敷きの部屋には入れないようにしましょう。
それができない場合には、やはり粘着テープでペットの毛を丁寧いに取るように心がけましょう。
ほかにダニが好きなものには、お菓子の食べこぼしがあります。
人間の好物は、ダニも好物ですから、食べかすなどは、格好のえさになってしまいます。
特に小さいお子さんがいる家庭では、お菓子を食べるときはトレイの上で食べるか、シートを敷くとかして、お菓子が下に落ちないようにしましょう。
Ⅲ、スチームアイロンでダニを素早く退治・駆除する
ダニが発生してしまったら、退治するしかありません。
ダニ専用の駆除機も市販されていますが、
家庭にあるもので駆除する方法もあります。
また、掃除機でダニを吸い取ると宣伝をしているのは、ダニの死骸や糞を吸い取るもので、生きているダニは掃除機ではほとんど退治ができません。
生きているダニは、布団などに深く潜って必死に踏ん張っていますので、簡単には掃除機では吸い取れないのです。
生きているダニを退治するには、65度以上の温度にしばらくあてることです。ダニは死滅します。
天日干しをしても、65度以上にはなりませんので、生きているダニは駆除できません。
ダニに65度以上の温度をしばらくあてることができるのは、スチームアイロンです。
スチームアイロンの温度設定を「最強」すると、そこから出るスチームの温度は、ダニが死滅するのに充分な100度以上にできます。
したがって、カーペットや布団の生きたダニを退治するには、スチームアイロンがもっとも効果的なのです。
特に高温大量スチームが出るアイロンがおすすめです。
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スチームアイロンでダニを退治するには、次のようにします。
1.ダニは薄暗いところで活発に活動するため、部屋を暗くしてダニを布団の表面に出てくるのを待ちます。
部屋を暗くする時間としては1時間程度が目安です。
2.当て布をします。当て布にはきつくしぼった濡れタオルを使います。
3.アイロンの温度設定を高くしてアイロンをかけます。スチームをあてるイメージです。
5秒程度が目安です。
4.ダニの死骸やフン、ダニの卵が布団に存在する可能性がありますので、掃除機でそれらを取り除きます。
掃除機をゆっくり丁寧にかけることがポイントです。
Ⅳ、ダニを寄せ付けない方法
発生したダニを退治することも大切ですが、特に赤ちゃんや子供がいる家庭では、ダニを寄せ付けないことができればいいですね。
さまざまな防ダニ製品が市販されています。これらをうまく使うこともいいのではないでしょうか。
防ダニスプレー
カーペットや布団、畳やソファーなどにシュッとスプレーすることにより、ダニを寄せ付けない製品が市販されています。
一度スプレーすると、カーペットや畳などで1ヵ月も効果が続くようです。
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防ダニシート
布団の下に敷いたり、マットレスの上に敷いたりすると、ダニの発生を防いでくれる防ダニシートです。
いろいろなサイズがあり、家庭で丸洗いもできます。
押入れの中など、なかなか取替ずらい場所に使うのもいいでしょう。
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防ダニ布団
ダニの好きな布団そのものでも、防ダニ機能をもったものも市販されています。
防ダニ布団には、特殊高密度繊維を使用したり、縫製部分針穴を工夫して、小さなダニの侵入を阻止する機能があります。
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まとめ
ダニを退治・駆除する方法や、できるだけダニを増やさない方法、ダニを防ぐグッズを紹介してきましたが、いかがでしょうか。
ご紹介した方法でも、ダニをゼロにすることは無理ですが、少しでもダニを少なくして、赤ちゃんや子供をアレルギーや喘息にならないようにしましょう。