普段、みなさんは、防水スプレーをあまり何も考えることなく使っていると思います。
私もそうでした。
防水スプレーには、実は正しい使い方があるのです。
また、防水スプレーは、靴や傘だけでなく、色々なものに使えるのです。
そこで今回は、靴に使うときの防水スプレーの正しい使い方や、
こんなことにも使える、ということをご紹介いたします。
目次
Ⅰ、防水スプレーが使える素材と使えない素材
防水スプレーには使える素材、使えない素材があります。
防水スプレーが使える素材
●皮革靴
●スエード靴などの起毛系
防水スプレーを使ってはいけない素材
次のものは、防水スプレーを使ってはいけない素材です。
シミなどの原因になるからです。
●オイルドスエード
●オイルドレザー
●ヌバック
●シープスキン
●ワニ革
●ヘビ革
●ハラコ
お手入れ方法を購入時に店員さんに確認しましょう。
防水スプレーを使ってもあまり意味がない素材
次のものは、そもそも防水スプレーを使ってもあまり意味がないものです。
●エナメル
防水スプレーの効果がありません。
●登山靴系
登山靴などは、元々完全防水されています。
靴を購入した際に店員さんに「この靴に防水スプレーは使えますか?」と聞くといいでしょう。
Ⅱ、防水スプレーの正しい使い方
1,防水スプレーにも種類がある
防水スプレーにも、種類があります。
「フッ素系」「シリコン系」の二種類に大別されます。
シリコン系は、対象物を包んでバリアを作るイメージです。
撥水効果が強力な代わりに蒸れやすいです。
蒸れが問題にならない傘やレインブーツ、マリンスポーツウエアなどに向いています。
フッ素系は、繊維を細かくコーティングして水を弾きます。
多くの防水スプレーがフッ素系です。
適度に通湿性があり、皮革製品に最適です。
商品の用途欄を見ると「皮革用」「衣類・布用」「金属用」などと記載されていますので、しっかり確認してから使いましょう。
たとえば、人気の「アメダス」という防水スプレー。フッ素系の防水スプレーです。
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少し高いですが、革から布までいろいろつかえます。
防水スプレーが使えないヌバックなどの天然皮革の靴にも使用できます。
どれを買うか迷ったら、アメダスを購入しておくとよいでしょう。
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Scotchguardも人気です。
しかし、これは撥水で、衣服など、布類のみに効果があります。
靴に使う場合は、靴用が販売されていますので、それを使いましょう。
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2,防水スプレーの基本的な使い方
直接吸いこむと身体に悪いので、換気のよい場所で行います。
汚れを一緒に固める事のないように、スプレー前に汚れをきちんと落とします。
靴から15~20cm離して、スプレーが一点に固まらず全体に均等にかかるようにします。
2周するくらいが良いです。
かけすぎるとシミにもなりやすいです。
くっつけ過ぎてもシミになります
使い終わったら、乾かします。
乾くまでの所要時間は、15分ぐらいのものもあれば、8時間かかるものもあります。
乾いてからでないと効果を発揮しませんので、
使う直前でなく、事前にスプレーしておきましょう。
前の晩にスプレーしておくのがいいですね。
3,防水スプレーを使う頻度
一番賢い使い方は、衣類や小物などを買ってきたらすぐ、防水スプレーをかけて乾かしておくことです。
でも、防水スプレーを買ったときにしたまま、それ以来していないのではありませんか?
防水スプレーを使う頻度は、靴を履く度に使うのが望ましいのです。
そこまで汚れていなさそうであれば、3回に1回のペースでも良いでしょう。
最低でも1ヶ月に1回の頻度で、靴を綺麗に磨いて防水スプレーを掛けましょう。
Ⅲ、防水スプレーの応用編
1,汚れ止めとしても使える
防水スプレーは、水を防ぐだけでなく、油などへの汚れ止めとしても使えます。
たとえば、スニーカーのキャンパス地の部分。
これを磨くことはできませんが、防水スプレーで靴のキレイを維持できます。
エナメル素材には、防水スプレーを使っても意味がないと説明しましたが、
汚れをとるという面では効果があります。
靴をきれいに保つためには、防水スプレーは欠かせません。
2,靴以外にも使える
素材さえ合えば靴以外の洋服やバッグなどにも使えます。
その場合は上記の「使ってはいけない素材」に該当しないか確認しましょう。
バッグや小物の場合、スプレーする前にまずは汚れを落としましょう。
その後、目立たない部分で、色落ち、変色などがないか確かめるようにします。
布製バッグはスプレー・乾燥中に型崩れを生じる場合があるため、中に新聞紙等を詰めてから使用してください。
まとめ
ご紹介したように、防水スプレーはいろいろと使えます。
しかし、正しい使い方、使っていい素材・悪い素材などをしっかり理解して使わないと、素材を痛めたりして大変なことになります。
基本的な使い方を充分理解して、防止スプレーをうまく活用しましょう。
そして、せっかく買ったものを長持ちさせましょう。