厚労省の調べによると、働く人の7割が慢性的に「疲れ」を感じているそうです。
「疲れ」を感じているものの、これといった回復策がなく、また明日も働く、といった毎日が続いているのです。
とにかくぱっと飲んで疲れをすぐに回復させたいと思いますよね。
市販の栄養ドリンクは、あまり効かないし、カフェイン飲料は過剰摂取が恐いです。
そこで、おすすめの疲労回復に抜群の効果のあるドリンクやスープをご紹介します。
目次
市販栄養ドリンクやカフェイン飲料は疲労回復に効くか?
市販の栄養ドリンクは疲労回復効果がない?
疲労回復したいときに手軽なのは、市販の栄養ドリンクです。コンビニエンスストアやドラッグストアなどで簡単に入手できますので飲んだことがあると思います。
しかし、最近では栄養ドリンクに含まれて疲労回復に効果があると宣伝している「タウリン」には疲労回復効果が科学的に立証されていないことが知られるようになりました。
つまり、栄養ドリンクでは、疲労回復効果はあまり期待できないということです。
カフェイン飲料は過剰摂取に注意
最近増えてきたカフェイン飲料。これもコンビニ等で簡単に入手できます。
確かに、カフェイン飲料を飲むと、シャキッとして眠気や疲労を感じなくなるような気がします。
でもそれは、カフェインによる覚醒効果で疲れが回復した訳ではないのです。
さらに、このカフェイン摂取を繰り返すと、脳への作用が弱まってしまい、「まだ足りない」とカフェインの過剰摂取につながる恐れがあるのです。
カフェイン中毒による死亡記事やアルコールとの合わせ飲みによる精神的な暴走などがニュースになっています。
疲労回復に抜群の効果!手作りドリンクのレシピ
昔から滋養強壮ドリンクとして飲まれている「甘酒」
疲労回復にいい栄養素のビタミンB群が豊富な甘酒は、江戸時代から滋養強壮ドリンクとして飲まれていたといわれています。
市販品は保存のため65℃以上での加熱処理がしてありますが、手作りの甘酒をややぬるめで飲むことは、加熱すると失ってしまう酵素もそのまま取り込むことができるので、大変理にかなった栄養ドリンクといえます。
【用意するもの】
・ご飯300g(冷や飯でもOK)
・米生麹300g又は甘酒こうじ1袋、水900cc
・ステンレスボトル1.5リットル以上
・温度計
など
【作り方】
1.ステンレスボトルに熱湯を注ぎ、温めておきます。
2.鍋にご飯を入れ、水を加え、60℃まで加熱します。
3.60℃になったら、一旦火を止め、麹を加えます。
4.再度60℃になった瞬間に、すぐ火を止めます。温度計を使ってください。加熱し過ぎると、麹菌が死んでしまいます。
5.あらかじめ熱湯を入れ温めておいたステンレスボトルに入れ、60℃~63℃にします。
温度が低い場合はもう一度加熱、温度が高すぎる場合は鍋に戻して温度を下げます。
6.ステンレスボトルの内蓋・外蓋をはめ、温度が下がらないように暖かいところで10時間~12時間発酵させます。
7.最後にビン等に移し替え、冷ました後に必ず冷蔵庫で保存します。
1週間程度で飲みきるようにしましょう。
甘酒が苦手な方は、甘酒にヨーグルトや牛乳を足すと飲みやすいです。
![]() 発芽玄米甘酒 250g
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はちみつ入り梅干しホットミルク
クエン酸は身体の疲労回復に欠かせない栄養素です。
疲労の原因となる物質を分解してくれる働きがあるため、疲労回復の他にも肩こり・筋肉痛の予防なんかに効果を発揮してくれます。
そのクエン酸を多く含むのが梅干しです。
そこに、体内に素早く吸収する単純構造の糖類であるはちみつを加えます。
これらを、カルシウムが豊富に含まれて、安眠効果もある牛乳に混ぜれば、疲労回復にとても効くドリンクになります。
【用意するもの】
・種をとった梅干し1つ
・牛乳1カップ
・はちみつ適量
【作り方】
用意した梅干しとはちみつと牛乳を合わせて鍋で温めるだけ。
耐熱容器に材料を入れて、電子レンジで温めてもOKです。
とても簡単ですね。
運動の疲れに効果が高い「チョコレートミルク」
疲労回復とは程遠い飲料のように思えるチョコレートミルク。
しかし、アメリカの学者が「疲労回復のための最高の飲料は、低脂肪のチョコレートミルクである」と宣言しています。
低脂肪のチョコレートミルク中には、炭水化物とタンパク質が完ぺきな割合で含まれており、さらに各種ミネラルも豊富なので、運動によって疲労した筋肉が回復するのを助ける効果が出るのです。
【用意するもの】
・チョコレート1枚(50gほど)
・牛乳300cc
【作り方】
1.チョコレートを細かく刻んでおきます。
2.牛乳を鍋に入れ、中火で沸騰直前まで沸かし、火を止めます。
3.温めた牛乳に細かく刻んだチョコレートを加え、泡立て器で手早くなめらかな状態になるまで混ぜ溶かします。
4.全体をムラなく混ぜ合わせたら出来上がりです。
チョコレートが分離しないようにゆっくりと溶かすのがポイントです。
![]() ムソー オーガニックブラックココア 120g >>ココア
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疲労回復に効果が高い手作りスープのレシピ
自律神経失調症にも効く「玄米スープ」
玄米には、ビタミンB1が豊富に含まれていますので、昔から疲れやすい人や、食欲不振、糖尿病の人、自律神経失調症の人によく効くと言われています。
【用意するもの】
玄米1カップ、水6~7カップ、塩少々
【作り方】
1.玄米をフライパンで焦がさないようにキツネ色になるまで時間をかけて炒ります。
2.次に、水を入れた鍋にキツネ色になった玄米を入れ、半量になるまで煮つめます。
3.最後に塩で好みの味つけをして出来上がりです。
![]() 玄米スープ15g×12袋
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滋養の働きがある「長芋スープ」
長芋には、消化促進力があり、滋養の働きをもつため、疲労回復に効果が高いとされています。
特に疲れているときは、すり下ろして食べると消化がスムースになって早く吸収できますから、ドリンクタイプのスープにして飲むのをおすすめします。
【用意するもの】
・長芋:100g、・玉ねぎ:40g、・長ねぎ:18g
・豆乳:150cc、・塩麹:小さじ1
【作り方】
- まず、玉ねぎと長ねぎを細かく切り、熱した鍋で塩麹と共に炒めます。
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そこへ、適当な大きさに切った長芋と豆乳を加えて温めます。
3.さらに、それをミキサーにかけてなめらかにすれば出来上がりです。
まとめ
誰でもすぐに疲労回復ができたらいいのに、と思っています。
しかし、お手軽に入手できる栄養ドリンクやカフェイン飲料では、一時的な疲労回復しかなりません。
それよりも、身体にやさしく安全で栄養価が高い食材で作ったドリンクやスープをおすすめします。
今回ご紹介した疲労回復効果の高いドリンクやスープを飲んで、明日も元気で働きましょう。