曇らないピカビカのグラスは、使っていても実に気持ちのいいものです。
見るだけでも素敵ですよね。
でも、グラスをいくら洗っても水垢の汚れが落ちず、ピカピカになりませんよね。
汚れがグラスについていると、一気に見た目が悪くなって、いいグラスも台無しです。
そこで今回は、どうすればグラスの汚れがピカピカになるのか、グラスのしつこい汚れが落ちるのかを、科学的な見地から説明しましょう。
目次
【結論】グラスをピカピカにする方法
グラスのしつこい汚れを落とす方法について、インターネット上などではいくつか紹介されてします。
私もこれらの方法を試してみましたが、正直効果はありませんでした。
やはり、このような頑固な汚れには、研磨剤で物理的にこすり落とすしかない、というのが結論です。
グラスに付いたしつこい汚れの正体
グラスに付いた水滴の汚れの成分は、おもに水道水中に溶けていたカルシウムが炭酸カルシウムやケイ酸カルシウムなどの塩の結晶として残ったものです。
炭酸カルシウムは鍾乳石の主成分なので、硬くて、グラスにこぴりっいたらなかなか取れないのも理解できます。
よく紹介されているグラスのしつこい汚れを落とす方法
雑誌やインターネットなどでは、グラスのしつこい汚れを落とす方法として、次のようなものが紹介されています。
(1)お酢に浸けておく
(2)レモンに塩をつけてこする
(3)クエン酸に浸けておく
(4)研磨力のあるスポンジでこする
(5)重曹でこする
(6)グラス専用のクリーナーを使う
■お酢に浸けておく、レモンに塩をつけてこする、クエン酸に浸けておく
この3つは、酸の力で炭酸カルシウムを溶かそうというものです。
しかし、やってみても効果はありませんでした。
酸を入れた熱湯で煮沸するなどの工夫が必要かもしれません。
■研磨力のあるスポンジでこする、重曹でこする
この2つは、硬いスポンジや重曹の結晶を研磨剤として汚れをこすり落とそうというものです。
しかし、実際にやってみたものの、これらも力不足でした。
■研磨率の低いクレンザーを使う
一番効果があったのは、クリーム状クレンザーを使う方法です。
やはり、このような頑固な汚れには研磨剤で物理的にこすり落とすしかないようです。
ただし、クレンザーは研磨率の低いものを選ぶことが大切です。
あまり研磨力の強いものは、大切なグラスを傷つけることになってしまいますので。
研磨材の率が低い20パーセント以下のものを使いましょう。
心配な人は、クレンザーを使う前に、メラミンスポンジを使ってみてください。
メラミンスポンジでもだめなら、クレンザーを使いましょう。
グラスの汚れを残さないコツ
グラスの汚れを落とすのが難しいなら、そもそも汚れが残らないようにすることが重要です。
■軟水や精製水で最後のすすぎをする
グラスを丁寧に洗剤で洗います。
グラス専用のスポンジを使うといいですね。
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食器を洗うものと同じスポンジを使用すると、油がグラスにもついてしまうことがあります。
グラス専用のスポンジを用意するようにしましょう。
次に、ふきんの上でグラスの水を切ります。
水滴が乾ききらないうちに十分に脱脂したふきんて残った水滴を拭き取ります。
そして、できればグラス専用の極細繊維で作られたクロスで磨いて仕上げれば、いつまでも買ったときの輝きが維持できます。
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最後に、カルシウムを含んていない軟水や精製水ですすぎをすれば、グラスに汚れはつきません。
精製水とは、簡単に言えば、混じりっ気のない純粋な水のことです。
同じ精製水でも、市販品は値段にかなりバラツキがあります。
「日本薬局方」という表示がされていれば、規格基準をクリアしていますので、安いものでも問題ありません。
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精製水を自分でつくることもできます。
水道水を沸騰させ、湯気を冷やして水滴に戻せばいいのです。
少し手間ですが・・・
■自動食器洗い機は、クリスタルグラス洗いには向かない
最近、普及してきた自動食器洗い機は、残念ながら、クリスタルグラス洗いには向きません。
それは、自動食器洗い機では、アルカリ性の洗剤によってクリスタルグラスの鉛が変質して白く濁るうえ、高温で乾燥させるため、多くの水滴か残ったまま乾燥するからです。
まとめ
今回は、どうすればグラスの汚れがピカピカになるのか、グラスのしつこい汚れが落ちるのかを、科学的な見地から説明しました。
はっきり言って、グラスのしつこい汚れを落とすのは大変です。
汚れを落とすよりも、汚れを残さないようにする方がずっと簡単です。
今回の記事を参考に、実践してみてください。