災害時などに、缶切りがないとプルトップ型ではない缶詰を開けられなくて困りますね。
そんな場合には、どうにかして缶詰を開ける方法はないのでしょうか。
そこで今回は、缶切りがなくても缶詰を開ける方法をご紹介しましょう。
どの方法も、できれば軍手をはめて手を守りましょう。
■スプーンで缶詰を開ける方法
まずは、スプーンで缶詰を開ける方法です。
スプーンならありますよね。
警視庁が紹介しています。
(1)スプーンの柄の下の方をしっかりと握ります。
(2)缶詰の縁の内側にスプーンの先を強く押し当て、缶詰の縁の内側を強く擦ります。一箇所を強く押すのがコツです。
(3)擦ったところに次第に穴があきます。結構簡単に穴が開きます。
(4)そこからスプーンの端で、上下にザクザクと切っていきます。
(5)充分に切ったら、スプーンでフタをめくれば完了です。
※缶のフタのギザギザでケガをしないよう、気を付けながら行ってください
いざという時のために色々と自分で試してみようと思い、インターネットに「缶切りがない時にスプーンで缶詰を開ける方法」というのが紹介されていたので試してみました。やり方は添付画像の通り。何事も実際にやってみないと分かりませんね。今後も色々なことに挑戦していこうと思います。 pic.twitter.com/ibYtqAHsSZ
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年10月10日
Youtubeでも同様の方法が動画で紹介されています。
■缶詰のふたのフチをコンクリートなどにこすりつける
缶詰のふたは構造上、缶詰のふたのフチの接合部分が削れると取れるようになっているそうです。
そこで、缶詰のふたのフチを、コンクリートやレンガ、アスファルトにこすりつけてみましょう。
女性や子供の方でも簡単にできるそうですよ。
(1)円を描くように缶詰をコンクリートやレンガ、アスファルトにこすりつけます。
※指先をガリッと傷付けないようにしましょう。
(2)2,3分こすり続けると、汁が漏れ出します。汁をふきとりましょう。
※削りすぎて、中身が出ないようにしましょう。
(3)背の低い缶詰なら、缶の側面を両手で押し込むとフタが外れます。
(3)背が高い缶詰の場合は、汁が漏れてきた隙間にマイナスドライバーなどを入れてこじ開けます。
これも警視庁が紹介している方法です。
災害時、プルトップ型ではない缶詰を道具が何もない状態で開けるには、どうすればいいでしょうか。それには缶詰のふたのフチを、コンクリートやアスファルトにこすりつけて下さい。缶詰のふたは構造上フチの接合部分が削れると取れるようになっています。女性や子供の方でも簡単にできますよ。 pic.twitter.com/n9NLskvunz
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2018年10月16日
同じ方法がYoutubeでも紹介されていました。
■ナイフで缶詰を開ける方法
スプーンを使ったり、こすりつける方法は少し時間がかかります。
そこで、先が尖ったナイフを使って短時間で缶詰を開ける方法があります。
ただし、安いキャンプ用のナイフを使うと、刃がボロボロになるようです。
また、ほかの方法より危険度が高いです。
やる場合には、けがをしないように充分注意してくださいね。
(1)できれば、缶の下にゴムシートなどを敷いて、缶が滑らないようにします。
(2)親指・人差し指・中指で刃の部分をがっちりつかみます。
(3)先の尖った刃の部分を垂直に缶詰のフチの内側へ刺します。
(4)少し穴が開いたら、慎重に切っていきます。フチから少し内側に入ったところが切りやすいです。
ナイフで缶詰を開ける方法もYoutubeで紹介されています。
【付録】缶切りで缶詰を開ける方法
最近は、缶切りで缶詰を開けることがほとんどなくなりました。
若い人の中には、缶切りで開けたことのない人も多いのではないでしょうか。
そこで、最後に缶切りの開け方をご紹介しましょう。
(1)缶切りの引っ掛ける部分を確認します。
(2)缶詰のフチに缶切りを引っ掛けます。
(3)缶切りの尖った部分を缶に押し当て、前にググッと傾けて缶の中にさしこみます。
(4)缶切りを起こし、少し後ろにずらして、再び尖った部分を缶に押し当て傾けます。
(5)これを繰り返して缶詰を開けていきます。切らない部分を2cmぐらい残すといいでしょう。
※缶詰のフタの端の部分で手を切りやすいので、注意してくださいね。
缶切りにも、いろいろは方式のものがあります。
次の動画では、それぞれの缶切りの開け方を紹介していますので、ご覧ください。
■まとめ
今回は、缶切りがない場合の缶詰の開け方をご紹介しました。
この方法を知っておくと、災害時などに電気やガスが使えなくなったときにも役立ちます。
できれば、非常用袋の中に缶切りも入れておくといいですね。